こんにちは。立山です。
今日のブログはこの一ヶ月、大瀬崎の湾内でずっと同じところにいる生物が主役です。
成長するとバスケットボールくらいの大きさになるソウシカエルアンコウ。
ずっと同じところにいるなぁと思っていましたが、夜に潜った人が「少し離れた砂地を歩いてたよ」と言っていたので、夜間出歩いて昼間は家に帰るという生活スタイルなのかも。
カエルアンコウの仲間は胸ビレを突っ張って体を支えている姿をよく見かけますが、不安定な場所にいると、もうちょっと居心地の良いところもありそうなのに…と、思ったりします。
“安定”とか“落ち着く”という概念は、きっとヒトとは全く違うところにあるのでしょう。
こちらもずっと同じ貝殻を巣にしているミジンベニハゼ。
貝殻は割れてしまって、ほとんど体は出てしまっていますが、ダイバーが近寄っても逃げずに留まり続けています。
ミジンベニハゼの体長は3~4cm。カメラを持って近づいてくるダイバーは、ヒトに例えるとマイクロバスを片手にもつゴジラのようなもの。大きな泡を噴射しながら、目がつぶれそうな強烈なライトをかざしてくる…
そんなヒトの存在は恐怖以外の何物でもないはずですが、割れた貝殻を巣にし続けるミジンベニハゼ。逃げない理由を考えてみました。
1、ヒトが怖くない →いや、怖いでしょう
2、怖くて動けない →いや、動けるでしょう
3、この貝殻が気に入っている →割れてるのに?
4、他に良い物件が見つからない →空きビンや空き缶は結構落ちてますよね
と、ここまで考えて、ピン!ときました。
ビンや缶、きれいな貝殻はタコや甲殻類も巣にしたがります。人気のある物件は競争率が高く、タコがヤドカリなどが相手ではどう考えても勝ち目はありません。
そう考えると、ミジンベニハゼは争いを避けるためにダイバーのストロボ攻撃に震えながらも、ほかの生物が見向きもしないようなボロい貝殻に住み続けるという超平和主義…
かどうかは、実際に聞いてみないとわからないことなので、個人的な妄想はここまでにしておきます。
最後にちょっとウミウシを。
もしかして今が旬?くらいに最近よく見かけるセトミノウミウシ
年中見かけるミツイラメリウミウシ
見つけるとちょっとうれしいクロコソデウミウシ
お付き合いいただき、ありがとうございました~
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